「優秀なインド人を新卒で採用したいが、年収はいくらぐらいになるのか?」
「GAFAなど米国系IT企業が、直接インドで優秀なインド人を採用していると聞くが、日本企業を相手にしてくれるのか?」
このような疑問を持たれている人は多いのではないでしょうか?
今回は、以下の構成でご説明させて頂き、疑問をなくせたらと思います。
<目次>
1)インド最高峰の大学での初任給の最高額
2)インド全体での初任給の平均額
3)まとめ
1)インド最高峰の大学での初任給の最高額
2022年12月に、インド最高峰の大学群インド工科大学(Indian Institutes of Technology/IIT)の採用面接会である「IITプレースメント」が実施されました。
注意)IITでは、IITの学生を採用するには、大学が主催する面接会「プレースメント」への参加が必須となります。
今年の「プレースメント」では、外資企業、インド国内企業ともに過去最高額のオファー金額が提示されました。
外資系企業(米国ヘッジファンド)からは、ストックオプションなどを含む6,000万円のオファーが出ました。
インド国内企業からもストックオプションなどを含む3,000万円のオファーが出ました。
インド国内の平均年収は、年々上昇しており、外資系企業と肩を並べるほどに上がっています。
2)インド全体での初任給の平均額
「やはり、インド人エンジニアは高い!!」と驚かれた方も多いのではないでしょうか。
しかし、実際のところ、インド最高峰の大学群インド工科大学(IIT)の中のほんの一握りの学生に対して、高額なオファーが出ているという状況なので、びっくりしないでください。
インドは所得格差が激しい国なので、年収の中央値は、そこまで高く無いというのが実情です。
つまり、優秀な人材が、リーズナブルな報酬で雇用できる可能性は高いと言えます(一般的な日本人の初任給より安く雇えます)。
JETROによると日本人の初任給の1/3以下でインド人を雇用できるというデータもあります(JETRO提供の図を参照ください)。
勿論、日本とインドでは物価の差があるため、額面通りに受け取るとミスリードしてしまいますが、物価の差を踏まえても「安い」と言えると思います。